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九州北部豪雨被害について


今年7月5日九州北部を襲った水害は、福岡県朝倉市、杷木市、東峰村、日田市に甚大なる被害を与えた。平成24年の7月に降った雨は水害、今年は水害と山からの土砂という被害であった。
ある日、当山の貫主と浄土宗の住職が話をした際、5年前、今年と山、川の害が大きかった。これはその土地の山の神々が怒っているのではないか、そして今こそ神々の怒りを鎮めるためにも僧侶として行動を起こすべきなのではとの事だった。
ここ日田市は、昔から『水郷ひた』として知られ、水によって自然の恩恵を受け発展してきた。しかし、当時から水害、天災と隣り合わせの中、先人たちは生きてきた。
享保、宝暦、明和、文政時代(江戸中期から後期)大雨が降り甚大なる被害を与えた。宝暦の時は一か月近く雨が降り続いたという。昭和に入ってからも28年、大雨が降り被害が大きかったと、歴史の中で水害の多い地域である。日田では特に有田地区に被害があった。
そして、大雨の後は、田畑に虫が出て飢饉となり二次災害、被害は拡大したという。
この時、先人たちはどのように行動したのか、それは前述したように、山の神々が怒っている、神々の怒りを鎮めなくてはならないと、寺院、神社へ祈祷を依頼した。
龍体山の麓、三花地区も花月川が氾濫、田畑が荒れ、飢饉となり、神々の怒りを鎮めるため護摩祈祷を行っている。
私たちは歴史から学ばなければいけない、田畑が荒れ飢饉になる、雑木林を減らし杉の木を植える。しかし杉というのは他の木と違い根が浅い、故に山が水を貯水する力が減り、大雨によって貯蓄力の無い山は土砂災害を引き起こす。
人間は利益のために自然を壊してしまう。
その行いに神々が怒り、天災を起こしたのである。
先人たちは、いつ襲いかかってくるかわからない自然の猛威に怯えながら、自然と共存するために神々に加護を願ってきた。
私たち僧侶ができることは、神々の怒りを鎮め、人が感謝や懺悔をする様に、自然の神々に対しても行うべきなのである。今こそ鎮魂の為、手を合わせるべきではないだろうか。
世界各地を見ても自然界の異常気象が続く、自然と共存、共栄、 地、水、火、風、空 この五大の象徴がバランスよく保たれることを切に衷心より願うものである。

 

 

宗教法人 龍体山修験真言宗 龍源寺

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時間 10:00 - 16:00

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